先輩社員インタビュー(4)河井ゆう美 演出先輩社員インタビュー(4)河井ゆう美 演出

 

あなたの現在の仕事内容を教えて下さい。

あなたの現在の仕事内容を教えて下さい。

 
 

演出を担当しています。演出は、受け持った話数やパートの演技やカメラワークのプランを考え、絵コンテや打合せで決めた方針に沿って作られているかを確認し、必要であればスタッフに指示を出して調整する役職です。
演出の仕事は絵コンテを描く所から担当するケースと、絵コンテは担当せずに演出のみを担当するケースがあり、映像の完成まで関わることになります。私は絵コンテから担当した事はまだないのですが、そのような場合は最初に監督と演出打合せを行い、作品全体のルールや登場人物の性格や心情、その話数で何を伝えようとしているのかなど、絵コンテにない情報を確認していきます。
演出打合せが終わると、作画スタッフや各作業工程の責任者との打合せが続きます。演出打合せで確認したルールや意図を、自分なりに考えてスタッフに伝えていきます。
描かれた絵が伝えたい内容と合っているか、打合せで指示した事が反映されているかは、各作業工程が終わった段階で確認していきます。絵を見て意図と合わなければ指示の追加や調整を行い、より効果的な方法で意図通りの映像になるよう、軌道修正をしていきます。

 
 

今まで仕事をしてきた中で、一番印象に残っている出来事を教えて下さい。

今まで仕事をしてきた中で、一番印象に残っている出来事を教えて下さい。

 
  先輩社員インタビュー(4)河井ゆう美 演出  

制作進行時代の日常業務が記憶に残っています。社外で作業していただいている方達の自宅やスタジオまで車を運転して、作業の終わったカット袋を回収し、社内の演出や作画監督などの方にチェックして貰う為にカット袋を渡す、といった作業を毎日繰り返しやっていたので、その事をやはりおぼえています。当時のスタジオは作画・演出スタッフのいるフロアが制作とは別の階にあったため、カット袋をいっぱい持って階段を移動する事も多く、足元が見えなくてよく転んだ事も思い出します。

 
 

あなたの現在の仕事の「やりがい」はどんな点だと思いますか?

あなたの現在の仕事の「やりがい」はどんな点だと思いますか?

 
 

責任の重さを感じる所です。制作進行をやっていた頃は、自分の行動や判断がダイレクトに映像に反映される事はなかったのですが、演出の仕事は自分が指示した事が、何かしら目に見える形になって返ってくる点が異なると思います。打合せで指示した事以外にも作業された方が創意工夫してくださって、自分が想定していた以上の結果を見せてもらえる事があったり、逆に自分の伝え方が間違ってしまい思った通りの映像にならずに、作業のやりなおしになってしまう事もあります。このような成功や失敗があった時に、責任の重さとやりがいを実感します。

 
 

演出を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。

演出を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。

 
 

大学受験の時に、映画専攻とアニメ専攻がある学校の説明会に行ったのですが、その時に聞いた考え方の違いで、自分はアニメを作る方が合っているなと思いアニメ専攻を選びました。アニメは儲からないというイメージがあって、卒業したら自分はゲーム会社にでも就職するのだろうくらいに思っていたのですが、4年経った所でまだアニメがやり足りないと思い、更に2年間、大学院でアニメを作り続けました。そこまでやってもどうしてもアニメから離れられない思いがあって、結局アニメを作る会社に就職してしまいました。学生の間はアニメの工程全てを自分でやっていたので、仕事でも全部の工程に触れていたいと思っていた事が、演出を目指す事につながったかと思います。

 
 

今、最も関心のある事(出来事や作品、人物など)は何ですか?

今、最も関心のある事(出来事や作品、人物など)は何ですか?

 
  先輩社員インタビュー(4)河井ゆう美 演出

昔から好きだったテーマが土着文化なのですが、関係する人物として暗黒舞踏の創始者である土方巽というダンサーがずっと好きです。大学時代に舞台空間デザインの授業があったのですが、その時スクリーンに白黒でアヴェ・マリアの音楽に合わせて舞踏をしている姿が流れ、それが本当に美しかった事が記憶に残っています。
それからもう1人、数年前に亡くなってしまいましたが、アメリカ出身の現代アーティストでサイ・トゥオンブリーという方がいます。戦時中に暗号を作る仕事もしていた方なのですが、彼が描く絵画にはそういった事が作品に反映されていたりする点が、興味深いです。写真も凄く格好良くて、自分が作りたい映像にちょっと近い面があるかなと思っていて、とても気になる人物です。

 
 

自身の将来の夢や目標について、教えてください。

自身の将来の夢や目標について、教えてください。

 
 

観客の急所に触れるような作品を作りたいと思っています。自分の場合の急所を例にして挙げると、林静一さんが作られた『鬼恋歌』というサイレントのアニメーション作品で受けた衝撃でしょうか。その作品自体は音がなく、かつモノクロで、今一般に流通しているアニメとは全く異なったアプローチをしている作品なのですが、見ているうちにないはずの音が聞こえてくるような感覚になったのを今でも思い出します。印象に残る作品、とひとことで言ってしまうには物足りないくらいの作品を、自分も作る事ができたらと思います。

 
 

最後に、WIT STUDIOを応募される方にひとこと、お願いします。

 

おそらく就職活動をされている方全員に言えることだと思うのですが、自分にとって何が大切なのか、何を優先したいのかといった事を自分自身と対話しておくと、仕事をしてからも自分がどう動きたいのかといった事がわかるようになると思います。よく考えて、応募してください。

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