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社員インタビュー

先輩社員インタビュー(10)

片桐崇

監督・演出

先輩社員インタビュー(10)片桐崇 監督・演出

あなたの現在の仕事内容を教えてください。

『グレートプリテンダー』という作品に演出助手として携わっています。
昨今のTVアニメの制作は、多くの人たちを同時に動かして短期間で作り上げる事が習慣になっています。そのような状況では監督1人でディレクション及び管理することは物理的に難しい。
そこで監督を助けるために各話数毎にクオリティを管理するディレクター──「(処理)演出」を立てるのですが、いま僕はその立場に立って仕事をしています。

今まで仕事をしてきた中で、一番印象に残っている出来事を教えてください。

2017年、当時僕は『恋は雨上がりのように』という作品に制作として携わっていました。
渡辺歩監督が担当していた第1話のコンテが上がった時、まるで雷に打たれたかのような衝撃を受けました。
「な、なんてすごいコンテなんだ・・・」
美しいLO、胸を打つ芝居──渡辺監督の圧倒的な美学に心が震えたのです。その時は、あまりの感動にページをめくる手がブルブルと震えだし、目頭が熱くなるのを感じるほどでした。

あなたの現在の仕事の「やりがい」を教えてください

作品が作り終わった時、出来上がった作品のクオリティ以上に、それを支えてくれた仲間の愛情に胸を打たれることがよくあります。
それ自体が物語となっていて、僕のやりがいになっているのかもしれません。
そして、今後はその人たちに僕が恩を返すことを「やりがい」としていきたい。その時、僕にとってアニメを作るということが、仕事やビジネス以上の価値を帯びると思います。

入社する前と現在で、仕事に対するイメージが変わりましたか?

とても変わりました。
アニメ業界は絵のうまさや表現力といった才能だけが問われる厳しい世界だと思っていました。
しかし、決してそうではありませんでした。
多くのスタッフと円滑なコミュニケーションをとれることだったり、難しい仕事でも率先して引き受けたりすることが、価値観の優位に立っています。
共同作業の中では、技術だけでない、社会的側面が強いことを実感しました。

自身の将来の夢や目標について教えてください

日本のアニメーションが世界で評価されている一方で、僕たちがいるアニメ産業自体はとても後発的で発展途中な領域が多い事も分かりました。
しかし、だからこそ面白いと思っています。
不可能だと思っていたことを、計算可能な領域に作り替えていく──この考え方が今の僕の基軸であり、そうやって物語を作っていくことが僕の目標になっています。

WIT STUDIOを応募される方にメッセージをお願いします。

僕が新卒として入社したのが2015年。
この5年で人も作品数も増え、年々会社が大きくなっているのを実感しています。
しかし、この会社はもっと大きくなります。
それは、今いるスタッフがもっと技術をつけていき、新人達もそれに引っ張られる形で成長するというシナジーが生まれると思うからです。
その良質なサイクルの中に飛び込む事はきっと人生を大きく変えるのではないでしょうか。
ご一緒できる事を楽しみにしています。