社員インタビュー

これまでで印象深く残っていることは何ですか?
1年目は自社タイトルをやったことがなく、2年目で初めて劇場作品に参加させて頂きました。制作進行としての技量が圧倒的に足りていないにも関わらず、一流のクリエイターと共に納品へ導かなければならないため、「求められていること」と「出来ること」のギャップに苦しんだことは今でも鮮明に覚えています。
入社して数年は全ての仕事が上手くいかないと焦っていましたし、常に納品できないかもしれないという不安に駆られる毎日でした。
大学時代は何をして過ごしていましたか?
映画を作るサークルに入っていました。
当時はサークル活動のない日はバイトを入れて常に忙しくあれ!みたいな感じでした。
サークル活動がアニメの仕事に活きているかと聞かれると分からないですが、皆で1つの「モノづくり」をすることが楽しかったので、今でも楽しく仕事が続けられているのだと思います。

仕事の「やりがい」は何ですか?
伊藤さんとの仕事がやりやすかったと言ってもらえること、だと思います。
一緒に仕事をさせて頂くクリエイターの方々の反応が良いときは、自分いい仕事できたかもと思って嬉しくなりますね。それが作画の方々に限らず、動画から仕上げさん、美術さん撮影さんなど、多岐に渡る工程の中でいかに自分が円滑に歯車としての役割を果たせたか、というのはいつも気にしています。逆に反応悪いとすごく落ち込みますし、自信を無くします。そのため「あなたが制作進行で良かった」と言ってもらえるようになりたいという気持ちがモチベーションとしてあり続けています。入社当時は画面の前の視聴者に向ける意識が強かったですが、5年目になった今では、共に働くクリエイターの方々のためにという意識の方が大きくなりました。
入社する前と現在で、仕事に対するイメージが変わりましたか?
変わりました。特に制作進行は数ある職業の中でも営業の側面が強いと感じました。
話数の素材管理やスタッフとのコミュニケーションももちろん大事ですが、このシーンのこのカットを一番上手く描いてくれるに違いないと思う原画さんを見つけることも大事な仕事です。ただ、お仕事をお願いしたい方を見つけたとしても実際にお仕事を取ってくれるとは限りません。お互いに知り合ってない状態からお会いして、お話を聞いて頂いて......。実際に白い紙に線が引かれるまでにかかる労力は想像以上でした。
そういった面では一般企業の営業職と変わらないかもしれないと思っています。学生の頃に思い描いていた制作進行は「次のセクションへ素材を回す人」でしたが、自分から積極的に動かないと良いものはできない、という事は入社してから気づきました。
将来の夢や目標について教えてください
後輩の育成に力を入れることが身近な目標です。いずれはキャリアアップしてデスクやプロデューサーになりたいと考えてはいますが、今は自分が強くなるというよりみんなで強くなりたい気持ちの方が強いです。というのも、5年目になった今感じるのは自分の事に精一杯で後輩に教える、という意識が全くなかったと気付いたからです。
私も一流ではないですが、全員の制作進行としてのスキルを一定になるように押し上げて、いずれ自分がデスクやプロデューサーになった時にその仕事を支えてくれるチームを作れたらと思っています。

WITSTUDIOに応募される方にメッセージをお願いします
制作進行に限らずですが、自分の失敗が制作工程に大きな影響を与えてしまうため、非常に大きな責任を伴うお仕事だと思っています。とはいえ真面目すぎても続けられないので、自分で自分の感情やストレスをコントロールできる人が向いていると思います。そして素直で元気な人ほど伸びると思っています。WITでモノづくりがしたい人は是非応募してみてください!