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「グリム組曲」監督インタビュー第二回!
第二話「赤ずきん」監督 赤松康裕
今回は、独自の視覚表現で知られる赤松康裕監督にスポットを当て、その革新的なアプローチとアニメ業界での経験について掘り下げていきます。作品に込めた熱いメッセージとビジュアルの裏に隠された意図を、監督自身の言葉で詳しく聞いてみましょう!
【質問1】二話の見どころや注目ポイントを教えて下さい!
二話目赤ずきんは狼の視点から描かれたものになっています。若い男が初めて殺人に手を染め、その快楽に落ちて行く。快楽に歯止めが効かなくなった男は殺しの作法もポリシーも持つ事が出来ずに次々と殺人をしてしまう。その結果大きな代償を払う事になってしまいます。
この物語はたとえ特別な権限を与えられた者でも器が無ければ惨めな事になるという物語です。その様子をお楽しみ頂ければと思います。
【質問2】演出するなかで特に意識した点、チャレンジした部分を教えてください!
殺人の最中、男の目には血が美しく舞い散り最高に気持ちの良い瞬間を迎え、終わりが近づくと生苦しい血の滴りが見られます。美しいと気持ち悪いを感じつつ痛々しいシーンをお楽しみ頂きたいです。
【質問3】制作中の出来事で印象深かったことはありますか?
主人公は鼻につく紳士的な演技から酷く情けなくなるまでの広めの演技幅が必要だったこともあり少し心配もありましたが、声優を担当して頂いた浪川さんの演技が凄くハマっていてお頼み出来て本当に良かったと思いました。
音楽収録は宮川先生の指揮のもと生演奏立ち合いで行われました。素晴らしい音楽を永遠と聴いていられると思いつつ音楽の力は偉大と感じました。劇伴は同一曲を全く違うアレンジにしていたりと凄く印象に残るものばかりで物語に厚みが出ました。
【質問4】最後にファンに一言お願いします!
CLAMP先生のキャラクターデザインで描かれたグリム童話。素晴らしい音楽と共にお楽しみ頂ければと思います。
インタビューは以上です。ありがとうございました!