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「グリム組曲」監督インタビュー第三回!

第三話「ヘンゼルとグレーテル」監督 橋口淳一郎

今回は、物語の語り手として独特な方法を持つ橋口淳一郎監督にフォーカスを当て、彼の創造的な物語作りの過程を詳しく見ていきます。監督がどのようにして視聴者を魅了し続ける物語を紡ぎ出しているのか、その技術と情熱に迫ります!

【質問1】三話の見どころや注目ポイントを教えて下さい!

一話二話とノワールなお話が続いて、三話はどんなお話かというと、怪しい施設とみせかけて実際は子供たちが地上で生きられるように育ててました、ちょっと手違いで追いかけっこしたけど行ってらっしゃいヘンゼル、泣くなヘンゼル、つべこべ言うなヘンゼル、グレーテルに笑われるぞヘンゼル、そうだ歩いて行け!というお話になっています。

ダークなお話が続いて緊張したところに、早めのデザートのように、優しいお話をお楽しみいただければと思います。

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【質問2】演出するなかで特に意識した点、チャレンジした部分を教えてください!

お話のボリュームがとても大きいので、要素の取捨選択が課題でした。そうして出来上がった物語を、きちんとお客様にお伝えできるのかということが不安でした。

これを解決するために、なるべく伝わりやすくすることを目標にしました。物語の中で何が起きているか分かってもらえれば面白さが分かってもらえる、面白さが分かってもらえれば最後まで見てもらえる、何度でも見てもらえる、と信じて作業しました。

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【質問3】制作中の出来事で印象深かったことはありますか?

アニメーターや背景美術の皆様に作業していただいて、色がついて動いている映像がそろっていく、という工程を経て、ヘンゼルとグレーテルがどんどん具体的になっていく様を見られるのは、仕事上いつものことなのですが、やはり嬉しい体験でした。

最近は作業の成果物がサーバーに集められていて、会社のパソコンから現時点での最新が確認できたりします。これはアニメが好きな人にとって大変な役得です。

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【質問4】最後にファンに一言お願いします!

もしまだご覧いただけていないようであれば、ぜひ、第三話「ヘンゼルとグレーテル」をご覧いただければと思います。もう見たよという方は、誠にありがとうございます、寝る前にもう一度ご覧くださいませ。

ヘンゼルとグレーテルはいい子たちです。ぜひ好きになっていただければと思います。また、作中でそれを育てた周りの大人たちも、いい人たちです。ぜひ好きになっていただければと思います。サブキャラクターは一部を除いてデザイン上の元ネタがあるので、探していただけると楽しいと思います(だいぶ偏りがあります、すみません。とあるサブキャラクターは現場でずっと元ネタの名前で呼ばれていました)。

果たしてその後、ヘンゼルたちがどうなったのか、思いをはせていただければと思います(演出で協力してくださった松川様は、もしヘングレに続編があれば、きっとグレーテルが......、と楽しくも斬新な想像を語ってくださりました)。

スタッフロールをご覧いただければお分かりの通り、とても大勢のスタッフが関わっています。皆様一流のスタッフです。ほかのタイトルでもその名前をたくさん見かけると思います。ぜひ注目してみてくださいませ。

何卒よろしくお願いいたします!

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インタビューは以上です。ありがとうございました!