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「グリム組曲」監督インタビュー第七回!

プロローグ/エピローグ 監督 久保雄太郎 米谷聡美

今回は、絶妙なテンポとリズムで視聴者を引き込む久保雄太郎監督が、どのようにしてスリリングな視覚体験が作り出されているのか。色彩豊かなビジュアルスタイルで知られる米谷聡美監督の、色彩感覚とビジュアルストーリーテリングの技術を詳しく見ていきます。監督の美的感覚とそれが如何にして彼/彼女の作品に反映されているのかを探ります!

【質問1】プロローグとエピローグの見どころや注目ポイントを教えて下さい!

画面の質感です。グリム童話を大胆にアレンジした今回の作品だからこそ、プロローグ・エピローグではグリム童話から誰もが連想する「メルヘン」「絵本」といった印象を持たせたアートスタイルを目指しました。また、話数を重ねるごとに、どんどん不気味さを増すキャラクターの演技も注目ポイントです。

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【質問2】演出するなかで特に意識した点、チャレンジした部分を教えてください!

余白のある画面作りをした点です。絵本っぽさという意図も勿論あるのですが、プロローグとエピローグはグリム童話出版前後を舞台にしていたので、その設定を活かした画面作りにしたいと思っていました。

具体的には、プロローグではキャラクターや背景にキャンバス地を部分的に残し、描き切る前の絵のような画面にしました。出版前の物語の始まりと、出版後の物語の終わりといった印象になっていればと思います。

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【質問3】制作中の出来事で印象深かったことはありますか?

Take1のカットが上がった時です。

担当したパートは尺に対して、制作期間が長めに準備されていたので、いろいろと試行錯誤する事ができました。

各所にはその分無理なお願いをしてしまった...と思っていましたが、美術・セル・撮影、のそれぞれが同じ方向に進めていた事への喜びと安堵があったのでよく覚えています。

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【質問4】最後にファンに一言お願いします!

CLAMP先生の絵でグリム童話を描くなら、こんな線かな?こんな背景かな?と、作っていて本当に楽しい作品でした。『グリム組曲』というこの作品が皆さんの大切な一本になると嬉しいです!

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インタビューは以上です。ありがとうございました!